9/10にEPOC内での講習会で講師をした島田です。最近はご無沙汰していますが創立時からの、いわば第一世代の会員です。久しぶりに講習会でお会いして、Windows95発売以降に入会された、いわば第二世代の方々のスキルが上がって、会の活動を担っているのを見て、たいへん頼もしく感じました。
さて、講習会は、CD-Rの使い方でしたが、図書館の機種の関係で、Record NowというCD書込みソフトの説明が主になってしまいました。また、それがインストールされていないマシンもあったり、バージョンが古かったりで、説明不足の点があったので、補足させていただきます。
・見た目(ユーザーインターフェイス):図書館のRecord Nowと、現在販売されているバージョンでは、やってることは同じですが、見た目が大幅に違っています。当日配ったテキスト3枚目が現バージョンのもので、あまりに違っていたので、参照しませんでしたが、Record Nowを買って使おうとしている方はご注意ください。
また、他の人の買ったRecord NowのCDを借りて、自分のパソコンにインストールして使うことは、著作権法違反になりますので、おやめください。
・ファナライズ(終端処理):一度書き込んだCDでも、ファナライズ(終端処理)をしなければ、その後に別のデータを追加書込みできます(追記)。古いバージョンではファナライズしないようになっています。現バージョンでは設定箇所が増えていてファナライズするようにも設定できるようになっています。もし、追記できないようなら、「ファナライズしない」に設定をなおしてください。
ファナライズしないCDは、別のパソコン(特に古いもの)で読み出そうとすると、エラーで読み出せないことがあります。そんな時はファナライズ処理をすれば、以降の追記はできなくなりますが、読み出し可能になります。
・ラベル作成ソフト:大変な間違いをしていました。「ラベルメイト」ではなく「ラベルマイティ」でした。「ラベルメイト」という製品もあります。以前、お試し版を使ったことがあり、勘違いしていました。
「らくちんCDラベルメーカー」は、CD専用ですので、収録曲データをインターネットから探してくる機能があり、CD作成には大変便利です。しかし、ヨーカドー学用品売り場で売っているラベルに印刷するならラベルマイティです。新規ラベルを登録する機能があるので、ちょっとしたコツはいりますが、100円ショップのラベルにも印刷できます。調べなおして見ると、ラベルマイティの派生商品もあり、「ハローキティのラベルコレクション」は、結構お買い得のようです。詳しくは以下のホームページをご覧ください。
ジャストシステム(値段はヨドバシHP調)
ラベルマイティ5 Win ¥4,980 http://www.justsystem.co.jp/label/5/
ハローキティのラベルコレクション Win ¥2,980 http://www.justsystem.co.jp/label/kitty/
なお、2003年7月から、月刊「えぽっく」にCD-Rについて連載していましたので、そちらもご覧ください。当日お見せした、ラジオ深夜便の録音CDを作った体験を基にして書いているので、ラジカセなどのアナログ音源をパソコンに取り込む方法も書いてあります。http://www.e-epoc.jp/arc/month/index.html
最後に、講習会を終えて感想を書きます。
EPOC創立当時のパソコンは、サポートなしソフトウェアなしという状況で、一部のマニアのオモチャという扱いでした。それを、何かに使えるんじゃないか、という物好きが「利用研究」というテーマで集まったのがEPOCです。雑誌で得た知識、本を見て試したこと、失敗したことなど例会で話しました。人の失敗話に盛り上がり、自分の失敗を笑い飛ばし、仕入れた情報を披瀝したりで、毎回触発されました。第三日曜に例会をやるのも、雑誌の発売日(20日前後)に合わせたものです。
そのころは情報の共有、自力解決と、オープンが原則でした。EPOC設立の母体のYOKO-NETというパソコン通信のモットーは「情報はGive & Given」でした。情報は取って行くものではなく、持ち寄って共有しよう、という趣旨だと解釈していました。それと、EPOCが忘れられないために、例会の報告と案内を、私が作り、図書館で印刷、発送した機関紙も出しました。当時は、現、田代館長が、事業課長でして、ずいぶんお世話になりました。(今でも田代さんの方に足を向けて寝てません–ウソ)
しかし、時移り、今はインターネットの時代です。ためしにグーグルで「CD-R」を検索すると、約85,800,000件ヒットしました。そのうち日本語のページは約 4,170,000件ありました。このうちの10でも読めば、今回の講習会程度の知識が得られます。こんな手近に、しかも家にいながら、さらに無料で情報が手に入るのに、利用しないのは大変にもったいない。「モッタイナイオバケ」が出るんじゃないか、と情報収集に苦労した者として感じています。ちょっと勇気を出してインターネットの知識の大海に船出してみませんか。より楽しいパソコンライフが楽しめますよ。